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SEから異業種への転職は不安?体験談に基づくメリット・デメリットを解説

SEからの転職

この記事では、異業種への転職について、私自身の体験談をもとにメリット・デメリットを上げていく。
異業種への転職を考えている方は、次のような不安を持っていると思う。

本当はやりたい仕事があるけれど、踏み出せていない
今の仕事より合っていそうだけれど、うまく行かなかったらどうしよう
私自身、システムエンジニア(以下SE)から医療事務へと仕事を変えたときはうまくできるかどうか不安はあった。

何しろ転職を考えるまではまるで医療に関する知識ナシだったから。
そんな人間でも、どうにかこうにかやってくることができた。
この記事が悩める方々の参考になれば幸いである。

異業種転職のメリット。前職専門知識を武器にする

まずメリットについて書いていこう。
一番大きかったのは、前職知識を活かせる場面が多々あったことだ。

異業種転職では前職知識が活かせる

私の場合は前職がSEで、新しい職場は医療事務という全く畑の違う仕事である。
そこでの私のアドバンテージと言えば、コンピュータに対する知識があること。
おかげでコンピューター関係の作業を多くこなすことができた。

例えば操作上のトラブルやプリンターの設定、Webサイトの更新作業、Excelの便利機能作成など色々な場面で重宝された。
畑が違う仕事でも、前職での経験がうまく役立てられたのである。
妻も異業種で働いたとき、やはりネットワークやプリンター設定その他で活躍できたという。

これはテレビゲーム等での転職で、魔法使いから戦士へ職業を変えることで魔法を使える戦士になるのと同じようなもの。
通常業務で覚えていくことのほかに別の特技があることで、有利に立ち回ることができるというわけだ。

初歩的技術で無双ができる!? 世間と元プロの認識ギャップ

専門職の世界では初歩的な内容に思えても、世間一般に出てみたら意外と知られていない難しい技術のように思われているというケースが良くある。
ExcelのSUM(ざっくり言えば指定範囲を合計する式)の使い方など誰でも知っていそうなものだ。
が、世の中には極めて単純な表としてExcelに入力しているのにも関わらず、式や機能を使わず電卓で計算して合計を入力している職場があるという噂も聞く。

さすがに私の職場はそこまで知識がないわけではなかったが、便利な奴だとわかると重宝される。
本来自分のやるべき仕事以外に追加でソフトのインストール作業やパソコンのセットアップなどを行う羽目になったので、それに関してはかなり手間ではあった。
が、周囲からの評価が得られる一因となっている。
最初からその業界にいた人材には習得しにくいスキルを持っていけること。
これは極めて重要なメリットだ。

異業種転職のデメリット。未経験から始まる不安

メリットを挙げたので、今度はデメリットについて書いていこう。
今までの経験があることで有利に立ち回ることができる場面がある一方で、新しい知識を完全に一から勉強しなければならないのが最大のデメリットだ。

異業種の常識がない状態でのスタート

全く新しい分野に挑戦することになるわけだから、今度は逆に新しい職場で誰もが知っていることを何も知らないという状況がある。
そもそも実績がないことで、就職すること自体が困難でもある。
私の場合、実績のなさを少しでもカバーするために、あらかじめ転職する前に医療事務に関連する資格の取得をしていた。
資格の勉強をしていくことで、多少の知識は得ることができる。

とはいうものの、残念ながら実務の経験が完全に不足していた。
前述の通りその業界における常識もゼロに近い状態からスタートすることになったわけだ。
恥ずかしながら、その辺りの都合で諸先輩方には色々と迷惑をかけてしまったものだ。

実績なし=給与にも影響

給与に関してもデメリットがある。
これまでの実績がない以上、我々のように異業種からくる人間は給与の評価をしにくい存在になるわけだ。
そのため最低ランクに近い待遇から始まる可能性が大いにある。
うまく実力を示すことでベースアップを狙うしかないが、業界知識が不足している中で本業の成果を出すのは一苦労。
しばらくの間は前職時代と比べて収入が大幅減となる可能性もあるだろう。

新人からの再出発。下っ端の苦労再び

また同業他社に転職するのと異なって、まるっきり素人、すなわち新人として仕事を始めるわけだから(ビジネスマナーなどは習得しているにしても)、謙虚な姿勢で取り組んでいく必要がある。
中途半端なところでプライドが高いとかなりストレスがたまるはずだ。
速攻でプライドをかなぐり捨てた私でも、時には髪が抜ける系の苦労をしている。

特に医療事務は女性が多い職場なので、私のような男性がポツンと入ってくると馴染むまで時間がかかるかもしれない。
今でこそ家事系の話題で盛り上がったりしている仲だが、私も職場のメンバーと仲良くなるまでそこそこ時間がかかった。
コミュニケーション能力は重要である。残念ながら私はあまりその辺が強くないが。

ギャップを乗り越えることで、新しい世界へ

他の業種に転職すると、これまで行なってきたこととの違いが山ほど現れてくるだろう。
前の職場では当然だったような技術が、新しい職場では神の御業のごとく扱われたりする。
その一方で、当たり前のように知らない単語が日々飛び交っている。
そんな中に飛び込んでいけば、きっと新しい自分の可能性を見つけることができるだろう。

最初はかなり苦労することは間違いない。
新人時代に一度通ってきたような恥をかくことにも必ずなる。
ただそれでも、自分の世界を広げることでより大きな世界を見ることができるようになる。
これもまた疑いようのない事実だ。

もしも今の仕事と全く別の仕事に就こうと希望している方へ。
この辺りを踏まえた上でやってみたいと思えるなら、私はその気持ちを応援したいと思っている。
踏み出すことで、きっと新しい道が拓けるはずだ。